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第8回 コーポレート・アイデンティティ(CI)の誕生

2017.11.24

Norio Kuriyama

今期(2017年度)は、ビジョン、ミッション、バリューの制定や、組織づくりに多くの時間を割いてきました。事業の黒字化を最優先に置き、会社のキャッシュフローと睨めっこしてきたこれまでよりも、「何のために?」とか、「なぜやるのか?」ということに向き合う時間が増えたものと思います。

 

コーポレート・アイデンティティ(C.I)を定義しようということになったのは、これまでバラバラと自然発生的に作ってきたコーポレートサイト、ロゴ、クレド、社内ポスター、Tシャツなどなど、色々なアイテムに統一性がなく、1つのビジョンの下に集まったチームとして、何かしらのシンボルが欲しいと思うようになったためです。

 

自分たちらしさ、すなわち「ユニラボらしさ」を言語化し、魂を込めてカタチにすることが、チームを1つにまとめ、お客様との関係づくりや、サービスづくりにまで良い影響を及ぼすことを期待し、多くの企業がC.Iを重視していると理解しています。スタートアップという厳しい環境下で闘っていく我々にとって、大きな航海の最中、荒波にも耐えられる錨(アンカー)のようなものが、必要なのではないでしょうか。

 

C.Iを再定義することになったもう1つ大きな要因が、今秋からジョインしてくれたデザイナーの坂尾拓哉(通称拓兄、たくにぃ)の存在です。彼のこれまでのキャリアの中でC.Iの策定に携わったことがあり、ユニラボのC.I策定プロジェクトを自ら引き受けてくれることになったのです。拓兄(坂尾)は、グッドパッチ社に在籍したこともあるUX/UIデザイナーで、人間中心設計スペシャリストの資格保有者でもあります。「周囲の温度を2℃熱くする熱伝道師」と聞いて意気投合しましたが、評判通り、入社直後からチームを燃え上がらせてくれました。

 

入社直後から私や創業メンバー、若手スタッフの中心メンバーを中心にヒアリングを重ね、ユニラボらしさとは何か?を言語化してくれました。70ページにもおよぶスライドを1枚1枚に想いを込めて、そして言葉を選んで発表する姿に感銘を受け、「期待を超える仕事」とはこういうことを言うのだと勉強させられた次第です。

 

※新しいCIの説明を受ける代表栗山と、デザイナーの坂尾

 

C.I(コーポレートアイデンティティ)の構成要素として、M.I(マインド・アイデンティティ:企業の理念や精神)と、B.I(ビヘイビアアイデンティティ:企業の行動や態度)、そしてV.I(ビジュアル・アイデンティティ:視覚的なシンボル)があると定義し、その1つひとつを言語化してくれました。

 

ユニラボのM.I(マインド・アイデンティティ)は、「誠実であること」

 

ユニラボのB.I(ビヘイビア・アイデンティティ)は、「自分のことよりも、他の人や環境を想える行動」

 

なぜやるのか?我々が約束すること(=ブランドの約束)を言語化したもの

 

ここまでの話を整理し、V.I(ビジュアル・アイデンティティ)のエッセンスとして以下の7つのキーワードが抽出されました。いずれも弊社の創業期から大切にしてきたことではありますが、自分でも言語化できていなかったため、転職してきたばかりの拓兄(坂尾)に、そのように定義してもらい、褒めてもらっているようで、素直にとても嬉しかったです。

 

<ユニラボを表す7つのキーワード>

・誠実さ

・自分以外への思いやり

・コンシェルジュ感

・深い信頼

・ユニークさ

・スパイス

・自然に集まる

 

この1つひとつの点が、どのように繋がり、ストーリーをつむぎだすのか?

そしてどんな絵ができ上がってくるのか?想像しただけでワクワクします。

 

ここまでの発表の間、ドキドキしながら見守ることおよそ30分です。あっという間に時間が流れていき、そして新しいブランド・アイデンティティの誕生が近づいていることが感じられました。すぐには結論を発表せず、順を追ってじっくりじわじわと進んでいき、ロジックとマジックを組み合わせたプレゼンは、気迫を感じさせました。ユニラボという会社に新しい息吹が吹き込まれるような気がして、思わず息を呑むような時間でした。

 

こちらが誕生したばかりの新しいC.I(コーポレート・アイデンティティ)です。

 

「すごい!なんかカッコいい!しっくりくるぞ!」

じーっと見つめて、固唾を呑んで見守りました。

そうすると、不思議なことに心が落ち着いたというか、安堵の気持ちを覚えたのです。

 

このビジュアル・アイデンティティの説明は以下のようなものでした。

 

・コンシェルジュが付ける蝶ネクタイをモチーフとし、自分以外への思いやりを大切にする文化を表現

・ユニラボが最も重要視するコンパス(2つの大きな要素と6つの行動指針)をベースの形状とした

・「良いことをしたら、必ず自分たちに返ってくるよ」という行動モットーをブーメランの形状で表現

・1箇所だけ違うユニークさの表現として、unilaboの「エル」のタイポグラフィを工夫、みんなの個性や強みを尖らせるというユニークさの追求を、1文字だけ尖らせた「エル」で表現。説明によると、「エル」には、lead =(先導、率先、手本、導く、率いる)の意味を持たせたいとのこと。

 

「誠実さ」を表すブランドカラーにはネイビーブルーが採択されています。このネイビーブルーのカラーナンバー(RGB・16進数)は私の誕生日の「102855」が選ばれ、弊社の設立年月「201210」(カラーナンバー)、そして無地のキャンバスにも通じる「ホワイト」をサポートカラーに加え、単なる色の組み合わせではない必然性のあるブランドカラーが決まったのです。このネイビーブルーは私の名を取り、kuriyama Blueと命名されました。

 

※ブランドカラーについての定義

 

「構成する1つひとつに意味合いがあり、強い納得感がある!」

デザインに限らず、これから職業人として仕事をしていくにあたり心がけなければいけないと感じました。拓兄(坂尾)との偶然の出会いから生まれた奇跡に、感謝と感動を覚えた次第です。

 

※新CIのさまざまなバージョンサンプル

 

 

さて、素晴らしいC.I(コーポレート・アイデンティティ)を授かり、本番はこれからです。

 

確たる評判のある強いブランドとは何を指すのか?

企業が目指す姿と、そしてお客様が受け取る姿がしっかりと一致しているもの、と坂尾は言います。

 

「TOYOTA」であり、「MITSUBISHI」であり、世界中の誰が見ても同じものを想像する。

そんな力強い会社になるべく、「受発注を変革するインフラを創る」ことをビジョンに掲げて、

これから新たなステージに突入していくことを誓いたいと思います。

 

誠実に、思いやりを持って、お客様にも、そして社員同士接していくことを誓いたい。

会社に来て、このロゴを見て、名刺を持ち、時には同じTシャツやパーカーを着て、

共に汗を流していくことで、時間をかけてじっくり培っていきたいと思います。

 

今回のC.I策定は出発点でしかないのです。

創業期から4年間使って慣れ親しんだあのロゴも大好きでしたが、今日から魂の宿った新しいC.Iに気持ちを乗せていきたいと思います。そしてそのためには、自分自身が変化していかなければならないと、こっそり教えてくれたような気がしています。

 

※新C.Iの発表会の様子(2017年11月)